2013年2月5日
ベルセルク 黄金時代篇III 降臨の話


 偉大すぎた原作の“絶望感” 『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』
これの書き出し 「過度な期待は禁物」 はまさにそうではあるものの、
大した期待もせずに行った自分でも結構残念な印象、

当然と言えば当然の話で、原作をきちんと把握している事が視聴の最低条件、
でないと説明不足でシーンが飛ぶから混乱すると思う、


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映画冒頭はシラット達に襲撃される鷹の団から始まり、
終わるとすぐにグリフィス救出、
城下からの逃亡ではバーキラカ登場せず、当然ワイアルド・黒犬の登場も無し、
鷹の団終焉シーンからグリフィスの回想→蝕 という流れ、


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時間の都合もあるだろうから難しいんだろうけど、
シラットは原作どおりの口上が欲しかったなあ、
なんか武器をチョロチョロ切り替えて戦ってるだけで印象に残らない。

その後もシーンごとシーンごとに文句がある感じ、

ただ、全部がダメでもなく、
いい見せ方や格好いいシーンもあるから惜しいっちゃ惜しいのかな。


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次にグリフィス救出、
救出シーンや拷問官をぶち殺すシーンは完璧でとてもよいのだけど、

ミッドランド兵をなぎ倒しながら地上まで登るシーンが大々的にカット、
ジュドーの「まるで竜巻だ・・・」とか、あれいいのになー、

ミッドランドからの脱出に関しても、
地下でのバーキラカ、その後黒犬騎士団・ワイアルドの追撃が無く、

正規軍が来た!でも潜りこんでいた鷹の団でかく乱、一気に逃げちゃうぜ!くらい大雑把、

王様が狂人化して執拗に鷹の団追撃の任を与えてるはずなのに、
容易に城下で潜んでかく乱可能とかどうなのかなー、

シャルロットを抱こうとするシーンとかはまあ仕方が無いにしても、
王様の狂人っぷりが全然出てないのが残念。


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丘での鷹の団終焉シーンはあんま改変無いと思うし特に文句はないのだけど、

この辺のシーンは特にセリフでのやり取り中心だから、
映画の声優陣がやっぱ今ひとつだなーと改めて確認するはめに。

特にコルカスとジュドーに関しては明らかに昔の方が好みだったので、
(コルカスは西村朋紘氏 ジュドーは石田彰氏)
そこはかなり残念に思ったかも。


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そんで蝕ね、今回のメイン、 これがもうほんと文句だらけ、

グリフィスが「捧げる」と発するまでのシーンは問題ないんだけど、
いざ蝕が始まると無駄なグロい表現というか、断面みたいなのが描かれてたりするものの、
全体的には昔やってた深夜アニメの時と大差ない感じ、

それに加えて映画の尺の無さのせいで蝕自体がとにかく手っ取り早く進む、
主要な仲間の死ですら端折ってるし、

ジュドー・キャスカで逃げるシーンは、
ジュドー最後のセリフ「でもって最後の言葉がこれか・・・」丸々無くすとかないわー、

その後もその後で、
キャスカが使途にもてあそばれるさまをみたガッツの激昂→フェムト誕生 ではなく、

キャスカのシーン飛ばして誕生してしまうのでなんか早い!という違和感、
その後はまあ、公開セックスとか原作まんまなんだけど、

ガッツが腕を切り離してフェムトに斬りかかるシーンは、
なぜか一回刃が届きそうになる?ような演出が入って、
再び吹き飛ばされてから使途に押さえこまれる感じ、
なんかちょっと微妙な変えかた。

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そこで終わるのかなーと思ってたら、
髑髏の騎士の乱入、エリカ登場でキャスカ幼児退行まで行って、

あれ、どこまでやるの?と思ってたら、
夜にガッツが死霊に襲われ、髑髏の騎士の剣を借りて暴れるシーンで終了。

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テーマ曲の後お馴染みの鎧を身にまとって旅立つシーンがざっくり描かれて、
今度はエンディング曲が流れる、
んー、なんか、シメが悪いね!

是非とも黒い剣士ガッツの道中を一つ一つでいいから映画なりOVAなりで作っていって欲しいが、
黄金時代編の評価がいいものとは思えないし、
続いてくれたらいいなあ、と薄い期待をしておこうかな。


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